きもののひ

着物にまつわるあれこれを綴ります。

お盆に帰省すると、毎年誰かしらが幹事になって、
同級生と飲んだり食べたりする会を開きます。

去年は私が幹事だった(ような気がする)ので、
割と強引に「浴衣で飲んじゃおうよ会」にしてみました。
いろんな意味で芝居っ気たっぷりの友人たちなため、
なかなかいい具合に浴衣で参戦してくれましたよ。

今年は「気が向いたら浴衣で行くけど、一緒にどう?」と声をかけてみました。
結果、友人2人(女将(笑)含む)と私、友人の子供(10ヶ月)が浴衣(甚平)で参加。

私の浴衣と帯はこんな感じで。
20060817094924.jpg 20060817094933.jpg
綿の半幅帯は締めやすくて緩まず、とてもいいです。
それにしてもこの衿と左胸の柄合わせ、優良可のどれなんでしょ。
四葉がぎっしりてんこもり!です。

見えにくいですが、足元は(妹に借りた)アジアン草履です。
二枚歯の下駄は足が疲れるから…(笑)。
白いバッグも洋服と兼用。
20060817094943.jpg

暑さ対策のため、伊達締めをせずにコーリンベルトだけにして、
すぐに帯板をつけてしまっています。
補正も最小限で、胸にはハンドタオルを三角に折ったものを、
腰には(肌襦袢で使う腰紐に)折ったタオルをひっかけています。
あまり補正はしたくないんですが、やっぱり胸と腰には必要だと思います。
(帯がキュウ〜となって、下がフレアスカート状になるのを回避)
汗取りにもなりますしね。
肌襦袢もやっぱり汗取りの意味も含めて、
暑いけれどつけています(白い帯に色移りしていたことがあるので…)。
冷房が効いている店内に入ると、そんなに気になりませんしね。 このページのトップへ
浴衣の、裏も染まっているものには2種類あるようです。
江戸時代(中期?)に生まれた長板中型、
それから明治後期になって生まれた注染。

長板中型は表を染め、それから寸分の狂いもなく裏も染めるので
高度な技術が必要となります(無形文化財に指定されている)。
調べてみるとやっぱりお高いようで…
確かに裏と表で模様の違う浴衣の反物、べらぼうに高いですもん。
「風で裾がひるがえったとき、裏が白いと格好悪い!」
そんな江戸っ子の心意気(?)を反映して誕生したという説もあるんですって。

注染は、
「注染:ちゅうせん」
型紙を用いて防染糊(のり)をつけた布を重ね、
染料を注いで下から吸い取って染める技法。
手ぬぐいや浴衣などを染めるのに使われる。(大辞泉より)
とありました。
長板中型よりも生産性が高いとはいえ、
手作業には変わりなく、現在注染の職人さんも減ってきているのだとか。
ちなみに長板中型は1日3〜8反、注染は1日100反を作る事が可能と
言われているそうです(職人一人で)。


今の私にはどっちがどっちなのか見ただけではわかりません…。
わかったことといえば、
注染の浴衣の売り文句に「ぼかし」という単語がよく登場するということ。
それから長板中型には、型を使って染める際にできる、
型と型のつなぎ目の染めムラのような部分が「中型染め」の証…
ということ…くらいです…(なんてあやふや)。

この打出の小槌模様の浴衣地は…多分注染…かな?

裏も染まっています。

こちらは一目瞭然、プリントです。
20060811110711.jpg
裏が白っぽくて、染まっていないのがわかります。
最近、プリントでも裏まで染められる技術が開発されたとかで、
そうなるとますます見分けがつかないですね。

断定はできませんが、これはおそらく長板中型だと思います。
20060817094856.jpg
理由はこの指先2ヶ所にある線(クリックで画像は拡大します)。
20060817094909.jpg
これが型と型の合わせ目…のような気がします。
某着物MOOKに
『この線を「染めムラだ!」と嫌がる人がいるのだけれど、
これこそ「長板中型のあかし」なのよ』
とあり、へええ〜と思いました。
手持ちの手拭や浴衣を見てみよう。

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