きもののひ

着物にまつわるあれこれを綴ります。

「名は魂につけられたもので、名を呼ぶことで魂を奪われる」
と古代では考えられていたのだとか。
生きている間は本名を明かさなかった、など、興味深い話が盛りだくさんです。

『なぜ、道具に名前を書き込むのか』という章では、
「家紋と女紋」という項があり、あまりにも自然に女紋が登場します。
え、なんで!?とびっくりしたのですが、
著者は奈良県の出身で何代も遡ることのできる家に生まれたのだそう。
「女紋」が日常に溶け込んでいる環境で育たれたのでしょうね。

「名前」というものが、日本文化の中でどう考えられてきたのかがわかりやすく書かれた本です。
特に「袂」の話が印象的でした。
「君の名は」の民俗学 「君の名は」の民俗学
岩井 宏實 (2006/04/19)
河出書房新社

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上の本を読んでいて「名前」に対する考え方が気になった本を思い出しました。

この本は、主人公が譲り受けた不思議な和箪笥をめぐる物語、小説です。
主人公の弟の奥さんは、生まれた子供に本名とは別の名をつけ、
いつもはその名を呼ぶようにすると話していました。
箪笥のなか 箪笥のなか
長野 まゆみ (2005/09/07)
講談社

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この漫画は有名ですね。
名前は『呪』だ、と主人公の陰陽師は話していました。
みだりに本名を名乗るのは危険だぞ、という意味だったのか、
なるほど生まれた我が子に「小さい人」と話し掛けている…。
陰陽師 (13) 陰陽師 (13)
夢枕 獏、岡野 玲子 他 (2005/09/29)
白泉社

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